3Bから3Cへ:カレーをスパイスから作る男への道【前編】

いらっしゃいませ

初めまして、美容師の息子の堀江です。

皆さんは3Bという言葉をご存知ですか?
一昔前の「付き合ってはいけない男」の特徴として挙げられる3つの職種があるそうなのですが、その頭文字を合わせて3Bと呼ばれたそうです。
その職種は「美容師」「バンドマン」「バーテンダー」とのことです。なんとなく言いたいことはわかりますが、大変失礼なグルーピングですね。

3Bは時代と共に内容が変わり、今では「令和の3C」と呼ばれているそうです。
その内容は「カメラマン」「クリエイター」「カレーをスパイスから作る男」だそうです。こだわりが強くて面倒そうな男の代表格として挙げられているようです。なんとなく言いたいことはわかりますが、大変失礼なグルーピングですね。

この話はある日の飲み会で聞いたのですが、そのとき社内で最も偏見に満ちた男性社員Nさんが、僕の方を見て一言「堀江君の事じゃん」忌憚ないご意見を仰りました。大変失礼な話と思えるかもしれませんが、ここで皆さんにわかりやすいように堀江の3C的素養を分析してみますと、

  • クリエイター的素養:Web制作会社イッパイアッテナに勤め、サイトを制作している
  • カメラマン的素養:休みの日は写真を撮ったり、たまに撮影でお小遣い稼ぎをしている
  • カレーをスパイスから作る男的素養:カレーは成城石井のカレー粉を愛用している

といったように、かなりの顕在能力・適合率をたたき出しているのです。こと「クリエイター」「カメラマン」に関しては、もはや職業として名乗ってしまっても差し支えないレベルかもしれません。
天邪鬼の鬼と呼ばれた堀江は、ここまで来たら「何としてでもカレーをスパイスから作る男になったるわ」という気分になってしまいました。

というわけでカレーをスパイスから作るため、ひいては令和の3Cを目指すため、まずはおいしいカレーを探す旅に出ました。
スパイスを揃えるうえで、大いに参考にできればと思います。
今回はそんな記事です。お召し上がりください。

1皿目:まめ蔵【吉祥寺】

普段吉祥寺に勤めているので、仕事中お昼に「カレーを食べたい」となった時、8割くらいは「まめ蔵」に行きます。
ここに初めて行ったのは、「吉祥寺カレーフェス」でスタンプを集めに行った時のことです。
カレーフェスとのコラボメニューを食べたのですが、きのこがふんだんに使われていて大変美味しかったです。
通常メニューだと、スペシャルカレーをよく頼みます。「ビーフ・チキン・ポーク」の3種を選べて、トッピングにゆで卵が乗ってきます。

ちなみに僕はコーヒーが好きではありません。黒くて苦くて独特な香りがするからです。
しかし小説「白い巨塔」の影響で、カレーを食べるときはコーヒーを飲むようにしています。
このお店ではアイスコーヒーを選びました。
他にも「この食べ物にはこの飲み物がいい」という組み合わせとしては
・ピザにコーラ
・サンドウィッチにビール
・ペペロンチーノにリンゴジュース
・麻婆炒飯に烏龍茶
等があります。
これを見ただけでも、「ああ、こいつは面倒な男なんだな。」というのが伝わってくると思います。令和の3Cというのも、あながち間違ってはいないのかもしれません。

2皿目:欧風カレーイナバ【三鷹】

三鷹駅でGoogleマップを開き「カレー」と検索したら出てきたことがきっかけで、足を運んだのが「欧風カレーイナバ」です。

口コミによるとカツカレーが大変評判のようでした。僕はチキンのスパイスカレーとトッピングにミニカツを注文しようと思いましたが、日曜日の遅い時間に行ったのでカツが売り切れていました。そんな時、お店の人が「クリームコロッケならありますよ」とお気遣いいただいたので、クリームコロッケを注文させていただきました。
実のところ僕はクリームコロッケには全く興味がなく、飲食店では絶対に注文しない料理の1つでした。しかしここのクリームコロッケは、揚げたてで外はサクッとして中は熱々トロトロでカレーにも相性抜群でした。次回はもちろんカツカレーを食べたいのですが、次々回くらいはまたクリームコロッケを選ぼうかなと思えるくらい、美味しかったです。

帰り際にお店の方が「初めてご来店いただきましたよね?何を見て来られたんですか?」と聞かれたので、「Googleマップです!」とお答えしたところ、「是非口コミお願いします!」と言われました。なかなか強かでやり手の店員さんでした。次回の来店までに口コミを書いておこうと思います。

3皿目:サジロカフェ【吉祥寺】

カレーはカレーライスが好きです。
しかしたまには熱々のナンをちぎり、カレーにちょんちょんして食べたい日もあります。そういう時はサジロカフェがいいのではないでしょうか。
お店の外観はぱっと見カレー屋には見えないのですが、ちゃんと写真の通りナンとカレーが出てきました。
ナンはもっちりして大きいので、かなり食べ応えがあります。そのままでも十分おいしく食べられます。バターチキンカレーは濃厚でコクがあり、チキンもゴロゴロ入っていました。そのままでも十分おいしく食べられます。また、そこまで辛すぎないので、お子様でも辛いのが苦手なNさんでも楽しめると思います。
あとお店の方が癖が強くて声が大きいので面白かったです。お店にマフラーを忘れたときは、走って届けてくれました。

4皿目:Hakuraku Mokki 【白楽】

月に一度の散髪を終えた後、父親と夕食をとる流れになっています。
このお店は、僕たちがよく行く近所のバーの「バーテンダー」の方に教えていただきました。とても良い人です。ちなみに当時の彼は週3で通っていたそうです。

クラフトビールをたくさん揃えているお店で、店内もカレー屋というよりはバーのような雰囲気です。クラフトビールの飲み比べセットを頼み、二人で一杯やりながらカレーを待っていました。
カレーはスパイスしっかりでライスはバスマティライスなので、店内の雰囲気と相まってエキゾチックな感じがします。そこまで辛すぎず、付け合わせのニンジンのマリネも福神漬け代わりのようで美味しかったです。

5皿目:スープカレー屋 鴻【神保町】

大学が神保町に近かったのもあり、講義終わりにたまに通っていたのがこちらのスープカレー屋 鴻(オオドリー)です。神田はカレー屋激戦区なのですが、このお店はその中でもシンプルなスープカレーで戦い抜いているお店になります。

ベースのスープを「黒(野菜と豚骨ベース)」「赤(野菜と国産鶏の手羽)」から選べて、シャバシャバ系のスープはスパイスをしっかりと感じさせます。チキンはホロホロで柔らかく、野菜も僕の好きなナスやピーマンがあるのでうれしい。今度大学に行くことがあったら、また食べに行きたいです。

6皿目:フジヤコーヒー【三鷹】

カフェが好きな社員Sさんとカレーについて熱い討論をしていた時、こちらのカフェに「藤井風みたいな店員さんがいました」という目撃情報をいただきました。
堀江風としては、是非とも三鷹の藤井風にご挨拶申し上げねばということで、お伺いさせていただきました。

お店に入ったところ、店内の雰囲気はゆったりとくつろげる雑貨屋さんのようで、居心地の良いお洒落空間でした。僕は30代後半~40代になったら、藤井風のように髪の毛を伸ばし、口髭を貯えた風貌でお店を経営しようと計画しています。お店の内装については、こちらのお店のイメージに近しいので、参考にさせていただこうと思います。

注文したのは「トロトロ卵のスパイシーカレー」です。料理名に「トロトロ」とか「ふわふわ」とか「さくさく」とつけるのはなかなか勇気のいる決断だと思います。「トロトロ」「ふわふわ」「さくさく」ではなかった時に、お客様からおクレームが来てもお文句が言えないからです。「トロトロ」「ふわふわ」「さくさく」かどうかの基準についても、お店ではなくお客様の判断にゆだねられてしまいます。
そんな心配をしながら料理を待っていましたが、ここの卵は「トロトロ」という形容詞に恥じない「トロトロ」加減でした。「トロトロ」具合がわかる画像を差し込んでみましょう。


カレーはスパイシーですが辛すぎず、トマトの存在を感じられる温かみのある味でした。サラダやスープ等、全体的にどこかほっとするような安心感のある味付けです。具材にはひよこ豆が潤沢に使われていました。個人的にひよこ豆は苦手だったのですが、カレーに入れると食感の変化というか、アクセントのようなものが生まれる気がして、使い方次第なんだなと感じました。
ちなみ+200円(もしくは100円)でアイスコーヒーなどのドリンクがつけられます。この日は最高気温が36℃を超えていたこともあり、冷たいアイスコーヒーが妙においしく感じられました。

ごちそうさまでした

カレーをスパイスから作る男になるため、まずは6皿ほど市場調査に行ってきました。
調査の結果を報告させていただくと、各店舗、何のスパイスを使っているのか全く分かりませんでした。スパイスの種類も少し調べてみましたが、数が多すぎてどれが何で、どう違うのかまるでわかりませんでした。
「カレーをスパイスから作るなんて簡単でしょう」と思っていましたが、考え方が甘口カレーより甘かったかもしれません。
カレーをスパイスから作る男になるのは、まだまだ先が長そうです。

あ、そういえば

飲食店の記事を書いていて思い出しましたが、この度イッパイアッテナが手がける初の飲食店「おさかな居酒屋 浜尚(はましょう)」がオープンしました。

場所は吉祥寺サンロードの中ほどまで行ったところで、営業時間は、13:00~22:00(L.O.21:00)とお昼から呑める居酒屋です。

写真の通り、新鮮な海の幸をこれでもかと堪能できます。
スパイスからカレーを作らない皆さんは、カレーなんて食べている場合ではありません。
是非こちらのお店に足を運んでみてください。