先日、ボルダリングジャパンカップを観に行ってきました。ご存知の方も多いかとは思いますが、ボルダリングはクライミングの一種のスポーツです。2020年のオリンピックに、リード・ボルダリング・スピードの3競技を複合したスポーツクライミングが選ばれたこともあり、そこかしこにジムも増え、盛り上がりを見せています。
ボルダリングジャパンカップとは
ジャパンカップは年1回開催される国内最大級のボルダリング競技会です。ボルダリングはスタートからゴールまで指定された石(ホールド)を使って、壁を登るスポーツです。大会では全選手が共通の数課題を登り、最後まで登れた課題の数(完登数)を競います。完登数が同じ場合は、課題に挑戦した回数の少なさを比較します。ゴルフの打数のような感じですね。
日本の代表選手は世界でもトップクラスなので、ジャパンカップで勝つのは世界で勝つより難しい、と言われる権威のある大会です。会場は駒沢公園の屋内球技場で、結構なキャパシティがある会場であるにもかかわらず来場者で溢れており、選手の一挙手一投足一ムーブに大きな歓声とため息が渦巻いていました。
意外だったのは女子の面白さ。優勝した野口啓代選手の力強く、安定感のあるクライミングは勿論素晴らしかったのですが、驚かされたのは森秋彩選手でした。若干14歳にもかかわらず、決勝最終課題までの準決勝・決勝の課題を全完登でトップ成績。小柄で他の選手にはリーチで敵わずとも、独創性のあるムーブでオンサイトを決める姿は圧巻で、最初は歓声を上げて応援していた会場も、あまりの実力にどよめいていました。
惜しくも最終課題が登れず、準優勝でしたが、何度も何度も繰り返し課題に挑む姿は感動的でした。自分はあまり女子スポーツを見る習慣がなかったのですが、ボルダリングに関しては是非今後も見たいと思わされました。
ちなみに、その後で男子の決勝を見にきた森選手を見かけたのですが、普通の大人しそうな中学生といった感じで、また驚かされました。