ルパン三世のテレビシリーズが久々に始まったそうですね。私がルパン三世のアニメを初めて見たのは20歳を超えたぐらいとだいぶ遅く。というのも、原作のアルセーヌ・ルパンが好きすぎて三世が許せなかったのです…。しかし『カリオストロの城』はそんな私をあっさりとルパン三世の世界に引っ張っていってくれました。
『カリオストロの城』は傑作ですが、アルセーヌ・ルパンシリーズを読み込んでいるとさらに楽しめます。『緑の目の令嬢』という作品を読むと、あぁこれはカリオストロのあのシーン!というのが出てきます。カリオストロ、クラリスという名前もアルセーヌ・ルパンシリーズの『カリオストロ伯爵夫人』から取っています。『カリオストロ伯爵夫人』はルパンが怪盗として活躍する前、仕事を始めたばかりの若い時期のお話で、それ故の未熟さや情熱が魅力の作品です。ちなみに江戸川乱歩の『幽霊塔』という作品も『カリオストロの城』の原型となっているお話ですので読むと楽しいです。
ルパンシリーズはシリーズの多さもそうなのですが、いろいろな出版社から出ているのでまずはおすすめシリーズをご紹介。
小学生ぐらいで読むにはポプラ社から出ているものがおすすめです。フリガナがふってあって読みやすいですし、江戸川乱歩やホームズも同シリーズで出ているので合わせて読むとミステリー好きな子どもになることまちがいなし。
中学生以上は偕成社のシリーズがおすすめです。訳がしっかりしているし挿絵もよいし、見た目もかっこいいので大人になってから本棚に置いておいてもサマになります。
アルセーヌ・ルパンシリーズたくさんあるけれど結局おすすめって何なの?という方にこれだけは、という2冊をご紹介。
この2冊は文句なしにおもしろい、時間を忘れて夢中になれる徹夜本です。ぜひどうぞ。