おもしろい将棋ウォーズおもしろい!

おもしろい将棋ウォーズおもしろい!

改めて昨年度を振り返って、一年間ずっと続けていたことは何だったかな、と考えていたところ思い当たったのが、あるスマートフォンのゲームアプリでした。最近はどんどん新しいゲームがリリースされているので、色々と試されている方も多いかとは思いますが、自分が遊んでいたは、将棋ウォーズというアプリです。このアプリは、知らない人と将棋の対局が出来るアプリで、昨年末には囲碁版の囲碁ウォーズがリリースされました。

おもしろい将棋ウォーズおもしろい!

将棋ウォーズ – App Store

それまで特段将棋が好きだった訳ではない自分がこのアプリのどこに惹かれ、何故今も続けているのかを簡単にご紹介したいとおもいます。

1.楽しい演出

将棋ウォーズには、実際に指した戦型や囲い(防御のための陣形)に応じて演出が入るという普通の将棋盤にはないアプリならではの特徴があります。自分の得意な戦法を使うたびに、必殺技を繰り出したかのような楽しさが味わえます。また、強いAIに5手だけ代わりに指してもらえる棋神というゲーム内アイテムがあるのもユニークな点です。このアイテムは無料でも時々配布されますが、基本的には課金購入が必要です。基本的に自分で考えて指したい派なので購入したことがないのですが、偶に使うと、ドラえもんに泣きつくのび太くんになったような気分になります。

2.絶妙なマッチング

アプリ内には勝つと増加し負けると減少する達成率という数値があり、これが100%まで達すると昇級・昇段します。この級段位から近い実力のユーザー同士を対戦相手としてマッチングしているのかと推測するのですが、連勝すると少し苦戦する相手に、負けが込むと、与しやすい相手にマッチングしやすくなるように設定されています。結果、自分の勝率はだいたい5割ほどを維持されており、勝利の爽快感と敗北の悔しさを交互に味わうことになります。この勝ったり負けたりの塩梅が実に絶妙なことも、ついついこのアプリを続けてしまう一因です。

3.10分切れ負けルール

将棋ウォーズでは、10分切れ負けというルールが採用されています。これは自分が手を指すまでに考えられる持ち時間が1局につき10分で、それが無くなると時間切れ負けになってしまうというルールです。他に、持ち時間が3分間の3分切れ負けや、1手ごとの持ち時間が10秒の10秒将棋というルールもありますが最も多く指されているのは10分切れ負けです。この10分という長さもまたこのアプリの絶妙な点だと思います。

将棋ウォーズのようなネット対局ですと、見ず知らずの相手と将棋をすることになります。両者はその都度、全く異なる場所に居て、異なる環境にある他人同士です。その二人が、様々な事情で対局を中断せずにゲームをする時間を共有できる、ギリギリの長さ。それがお互い10分、両者がギリギリまで持ち時間を使い切ったとしても20分という長さなのではないかな、とプレイしていて感じます。もし10分以上の持ち時間設定を可能にしていたらプレイヤーが対局を中断してしまう頻度が今よりもずっと増えて不成立が増えてしまっていたかと思います。

4.将棋というゲームの普遍性

最後に、これはこのアプリ自体の特徴ではありませんが、スマートフォンやコンピューターゲームは、定期的に新作が登場します。これは言い換えれば、どんなに面白くても結果的に旧作になってしまうということです。他方、新作ではなくバージョンアップを重ねた場合でも、インフレが起きたり、ゲームとしての性質が大きく変わってしまう可能性もあります。

対して、将棋を始めテーブルゲームは、時間が経過してもルールは変わりませんし、ゲーム性自体も大きく変わることもありません。目新しさこそないものの、時間が経過しても色褪せない魅力があり、続けることで変わるのはゲームの中のパラメータというよりもプレイヤー自身の実力です。

どんどんと変化していく昨今のアプリゲームの流れにもしお疲れでしたら、こういった昔ながらのゲームに目を向けてみてはいかがでしょうか。