この三色を目にするとき

日本がワールドカップ出場を決めたときわたしは吉祥寺の小さな映画館でATCQを見ながら少し涙ぐんでいたりして。

ATCQ-A Tribe Called Quest

80年代から90年代に活躍した伝説的なHIP HOPグループ。HIP HOPを聴く人にとっては必ず通ってくる道といっても過言ではありません。「HIP HOPが好きか?」と聞かれたら好きです、と答えます。「HIP HOP詳しい?」と聞かれたら詳しくないです、と答えます。一番聴いてたのは高校生の頃でしょうか。歴史も何も全然知らないままなんとなくカッコイイと思って聴いていました。

トライブってすごいんだ!

と知ったのはずっと後になってから。でもそんな何も知らなかったときから頭の中から離れなかったのがこのジャケット。
A Tribe Called Quest

印象的な赤と黒と緑の3色。ラスタカラーやトリコロールカラーみたいに、この三色はトライブにちなんでトライブカラーと呼ばれています。もしかしたらサムネイルを見ただけでピンと来る人もいるでしょう。これはそれだけ意味をもった色なのです。象徴的な色を持つ、というのはなかなかすごいことですよね。どんな場所で使われていてもこの色の組み合わせを見るだけで文脈が読み取れる、なかなかあることではありません。もし街でこの三色を目にすることがあれば、あ、これはトライブカラーで90年代にHIP HOPの歴史を変えた人たちを象徴してるんだな、と少しだけ興味を持ってもらえばうれしいです。今聴いてもカッコイイですよ。
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冒頭の吉祥寺の小さな映画館で見ていた映画はこちら
「Beats, Rhymes & Life: The Travels of A Tribe Called Quest」