さて、サイトのリニューアルも完了し久々のブログの更新です。日々ディレクションの業務に追われている菊地ですが、最近あらためてディレクションって魅力的な仕事であるとともに、高い能力を必要とされる作業領域だなと感じています。(自分ができているできていないは一先ず置いておいて)
そこで、このブログでは定期的にディレクションの仕事を色々な角度から眺め、考え、言語化して、一体ディレクションという業務は何なのかというのを自分なりに紐解いていきたいと考えています。
ディレクションの仕事を自覚化することで、少しでも自分の能力UPにつながれば、という願いもあるわけです。
ということで今回はざっと普段考えていることを取り上げてみようと思います。
作業領域の広さと扱う言語
Webディレクションに求められる作業は多岐にわたります。Webに関する専門的なスキルに加え、クライアントと制作チームの間、また時には売上と実際の作業工数というシビアな数値との間・・・と様々に入り組んだ関係性の中、バランスをとりながら目的を遂行するためプロジェクトを進めていきます。
「入り組んだ関係性の中で」プロジェクトを進めるということは、対面する相手や、その時々の状況に合わせ様々な言語を扱うといことでもあります。プロジェクトの立ち上げにおいては、サイトの目的の定義やユーザニーズの調査など、より戦略的で抽象的な言語を扱いますし、後半においては具体的に構造やデザインに落とし込み「見える形」にする戦術的な言語を扱う必要性があります。
人の間に立つ
また、業務の特性上、人の間に立つ必然性があるため、ただ情報を交換すれば良いという単純なものではなく、人々の趣向や感情という非常にウェットな情報を扱う必要があります。例えば、スタート地点においては何もないゼロベースからプロジェクトを起動にのせるためには、時に魅力的なビジョンを語り、ある種の熱量を求められることもあれば、トラブル発生時や金額面での交渉・折衝という場面では逆に冷静さが求められる場合もあります。
複雑だからこそ価値がある
上記はディレクションという業務のほんの一面でしかありませんがその部分だけを取り上げてみても非常に広義の情報能力が必要とされます。ただ、その分、業務スキルを明確にし自覚化できた時、そのスキルの汎用性は高く、あらやる課題解決に有効だとも考えています。
僕は個人的にこのディレクションという働きが持つ可能性をもっと深く考察し「制作」という領域だけではなく活かせる方法がたくさんあると感じています。そのあたりを今後もこのブログでは考えていけたらと思っているわけです。